香典返しを受け取った際、お礼の手紙なり電話なり、なんらかの行動を起こしたいときがあります。
マナーとしては、香典返しにはお礼は不要といわれますが、やっぱり届いたこともお伝えしたい、と思うことは決して悪いことではないと思います。
香典返しに対するお礼の手紙と文例、電話でどんな言葉を話したらいいのか、ご紹介しますね。
香典返しに対するお礼の手紙と文例
香典返しに対するお礼は必要ないといわれても、心がモヤモヤしてしまうのは、やはり送っていたいただいた相手との関係性だと思うんですよ。
仕事関係やお付き合いで香典を包んだ場合は、香典返しをいただいても何もする必要はありません。
でも、香典返しのお礼をしないことに対してモヤモヤしてしまうのは、日ごろから仲良くしている人や良くしていただいた方など、近しい存在の方だからですよね。
それなら、届いたことを伝え、お見舞いの気持ちをを伝えていいと思います。
目上の方にでしたら、お手紙の方が丁寧ですし、実際、電話だと何を話していいかわからない場合や、遺族の気持ちを考えて突然の電話よりハガキの方がいい場合もありますよね。
手紙の内容は、香典返しを受け取った「お礼」ではなく、あくまで「受け取りました」というお知らせとして書くといいですね。
「お気遣いいただき恐れ入ります」というような表現で、お礼を示す「ありがとうございました」は使わないようにしましょう。
こういう手紙は、簡潔なものの方がいいですから、はがきや一筆箋でかまいません。
拝啓
このたびはご丁重なお心遣いいただき恐縮しております
深いお悲しみが瘉えるまでには時間がかかるかと存じますが
どうぞお心を強くもたれ
一日でも早く明るい笑顔を取り戻されることをお祈り申し上げます
季節の変わり目ですがどうぞご自愛下さい
敬具
香典返しを受け取ったお礼の電話はしちゃいけないの?
香典返しを受け取ったお礼の電話は、親しい間柄の場合はしていいと思います。
この場合もあくまで「お礼」ではなく「受け取りました」というお知らせです。
参列者が多い葬儀の場合、当然香典返しもたくさん送られているでしょうから、多くの電話がかかってくる可能性があります。
掛けるときは、手短に受け取ったことと近況などを聞く程度にしたほうがいいですね。
もっと話をしたいときは、少し時間を置いて改めて電話した方がいいと思います。
この度はお心遣いいただき恐れ入ります。
お淋しくなりましたがお元気でいらっしゃいますか。
香典返しに対してお礼はメールじゃダメ?
親しい友人の場合は、香典返しに対してお礼はメールでもいいと思います。
「疲れが出ていない?」などといったいたわりの言葉などの最後に「お返しの品、受け取りました」と一言添えておくといいと思いますよ。
メールは、年上方やとくに高齢の方は、簡略なものと思われますので、やめておきましょうね。
香典返しに対するお礼はマナー的には不要
香典返しに対するお礼が不要というのは、香典のお礼としての香典返しに、さらにお礼をすると弔事が重なるのでよくないといわれるからです。
香典返しに対してお礼の品はしないとしても、届いたことを伝えたいという気持ちを「お礼」と言ってしまうので、ごちゃごちゃしてしまうんですよね。
この届いたことを伝えたいという気持ちは、あくまでコチラの気持ちであって、ご遺族の方がどう思うかということにかかってきます。
淋しい気持ちというのは、不意に襲ってくるものです。
そんな気持ちの時に、あまり付き合いのない方から香典返しが届いたという電話が掛かってきたら、ご遺族もうまく言葉が出てこないかもしれません。
ならば、そっとしておいてあげた方がいいのかな、と思ったりもします。
じゃぁ、連絡しないのが一番!ということになるのですが、私の例を出しますと、父の香典返しを送ったのですが届いたと連絡が来たのが、数件で母が「届いているのよね?」と何度も私に聞いてきました。
母は何かが送られてくると先方に必ず連絡することを怠りません。
そして、お付き合いはきっちりとする人です。
香典返しが届いていないなどという不義理は許されないのです。
ですから、届いたかどうかがものすごく気になるのですが、「じゃぁ、お店に聞いてみようか?」というと、「それはいい」と言います。
どっちなんだ!と思うわけですが、しばらくすると「届いているのよね?」とまた聞いてきます。
こういうタイプの人もいるんですよね。
今までのお付き合いで、コチラが何か送ったときに必ず連絡してくださる方には、連絡がないとずっと気にしている可能性が高いですから、何か送られてきたら連絡するのがいいかなと思います。
連絡してこない方は、マナー通りということですね。
一般的なマナーは大切ですが、これが絶対というより、ケースバイケースで対応した方がいいと思います。
まとめ
香典返しに対するお礼の手紙は、「お礼」ではなく「受け取りました」というお知らせとお見舞いの気持ちをを伝えましょう。
電話も同様で、手短に伝えましょう。
親しい友人なら、メールでもいいですね。
一般的なマナーは大切ですが、ケースバイケースで対応していきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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