節分には豆まきをして、子どもと楽しみたいですよね。
日本の行事のひとつですし、
子どものころの思い出のひとつとなります。
ただし、楽しむためには、
いくつか注意しないといけないことがあります。
節分の豆を食べていいのは子どもは何歳から?
節分にまく豆やナッツ類は固いですよね。
小さい子に食べさせていいのか、悩むところですが、
食べていいのは子どもが3歳を過ぎてからです。
消費者庁も節分に向けて
3歳ごろまでは食べさせないでと
呼び掛けています。
子どもが豆類を詰まらせて入院した事故は、
最も多い原因はピーナツで1年中起きていますが、
2月は豆まきに使われる大豆が多くなっています。
小さい子どもは、
上手に食べ物を飲み込む能力が十分に発達していません。
子どもが豆を口に入れたまた、
驚いたり、転んだりして、息を吸ったときに、
気道が完全にふさがれると窒息してしまいます。
大人であれば呼吸で吐き出すことができますが、
子どもにはまだそのチカラがないので、
入ったままになってしまうのです。
大豆やピーナッツは、
3歳以下の子どもは、上手に噛みくだいて食べることができません。
また、少し噛み砕いた場合、
かえって吸い込みやすいい大きさになってしまいます。
気管や気管支に入ってしまうと、
軽い咳などののち、放置すると気管支炎や肺炎を起こし
呼吸ができなくなることもあります。
取り除くには、全身麻酔をして内視鏡で気管をのぞき、
気管支鏡を使って除去するか、肺の一部を切除するしかありません。
とにかく、
3歳ごろまでは豆やナッツ類食べさせないでくださいね。
子どもが誤飲!豆を詰まらせたら
子どもが豆を食べていて、激しくむせたら要注意。
せきこみがかなりはっきり出ていると、
吸い込んだことの証明です。
症状がいったん良くなったとしても、
豆の破片などが残っていると、
数日から数週間でせきや「ゼーゼー」がひどくなり、
肺炎を起こしたり、熱が出てきたりします。
すぐお医者さんにいって、豆を吸い込んだようだと伝えましょう。
応急処置としては、
むせていても、意識があって息ができるようなら、
吐き出しやすいよう背中をさすりましょう。
物が詰まって声が出せないなら、
迷わず119番で救急車を呼びましょう。
日本小児呼吸器学会のパンフレットで詳しく解説されています。
小児の気道異物事故予防並びに対応(pdf)
節分を子どもと楽しむために気をつけること
3歳ごろまでは豆を食べさせないということは分かりましたが、
節分という行事も楽しみたいですよね。
豆をまくときに、豆をまくのではなく、
個別包装になっている豆をまきましょう。
個別包装は、なんといっても掃除が楽です。
知らないうちに封を開けてしまうということもありますから、
豆まき後は、しっかり拾いましょう。
もし、子どもが豆を口にしていたら、
決して驚かせたりせず、出来れば自分で吐き出させ、
そっと口から豆を取り出しましょう。
食べている時におむつを替えたり、くすぐったりなどの行為は、
危険ですからやめてくださいね。
まとめ
消費者庁も呼びかけているくらい、
3歳ごろまでは豆を食べるのはやめましょう。
楽しい豆まきが、事故になってしまってはいけないので、
十分注意して行ってくださいね。
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