春は「おはぎ」秋は「ぼたもち」だけじゃないんです!
季節によって呼び方も、半殺しやら皆殺しやら、
なにかと面白そうなおはぎの雑学があるのです。
おはぎは季節によって呼び方変わります
おはぎは季節によって呼び方変わるんです。
春は、牡丹餅(ぼたもち) 春の彼岸のころに牡丹の花が咲いていることから。
夏は、夜船(やせん) おはぎは、杵を使って餅つきしない作り方なので、餅をいついたかわからない「つき知らず」と表現。言葉遊びで「着き知らず」。夜は暗くていつ船が着いたのかわからないことから。
秋は、御萩(おはぎ) 秋の彼岸のころに萩の花が咲いていることから。
冬は、北窓(きたまど) おはぎは、杵を使って餅つきしない作り方なので、餅をいついたかわからない「つき知らず」と表現。言葉遊びで「月知らず」。月を知らない、月が見えない北の窓から。
おはぎは言葉遊びから、四季に合わせた異なった言い方があるんですね。
おはぎは半殺し派? 皆殺し派?
言葉だけ見ると、なにか物騒な話のようですが、おはぎの話です。
おはぎを、米の粒が半分残るくらい荒くつぶしたものを「半殺し」、つきあげた餅を「皆殺し」と呼びます。
地方によっては、おはぎのことを「半殺し」「半殺し餅」と呼んでいるところもあります。
昔話に「半殺し本殺し」というものがあります。
旅人が宿を借りた夫婦が、夜「半殺しにしょうか、それとも本殺しにしようか」と話しているのを聞いて、旅人は恐ろしくなって、逃げだした。
旅人さん、半殺しの意味知らなかったみたいですね。
おはぎがうどん屋に置いてる地域 北九州市
北九州市小倉の屋台では、お酒を提供しない代わりに「おはぎ(ぼたもち)」が置かれていました。
北九州市は工場が多く、3交代で働く労働者がたくさんいます。
コンビニのない時代に、甘いおはぎは仕事で疲れた労働者の栄養源だったのです。
現在は、うどん屋に和すいーつとしておはぎが普通に置かれています。
お彼岸だからという関係はなく、一年中食べられて、
うどん屋に「おはぎ(ぼたもち)」だけを買いに来るお客さんもいます。
まとめ
季節によって呼び方変わるくらい、おはぎは身近な食べ物だったのですね。
北九州市のうどん屋さんに行ったら、「おはぎ(ぼたもち)」注文してみては?
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