道路標識の地名の基準と案内標識に基準地のない県がある理由

道路標識 地名 基準

道路標識に書かれている地名って、どんな基準で決められているんでしょうね。
目標とする地名のランクというのか、大きな自治体名はわかるのですが、地区名だったり、遠くの町の名前だったり、いろいろですよね。
道路標識に書かれている地名の基準をご紹介します。

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道路標識に書かれている地名の基準

道路標識に書かれている地名には、国土交通省道路局で基準が決まっています。

①基準地 重要地のなかでも特に主要な都市。おおむね1県1都市
②重要地 県庁所在地、政令指定市、地方生活圏の中心都市など
③主要地 二次生活圏の中心都市、主要幹線道路が相互に交差する結節点を有する町など
④一般地 ②、③以外の市町村、沿道の著名な地名など

生活圏というのは、人が行動する範囲を指すもので、一次生活圏(半径4~6km)、二次生活圏(半径6~10km)、地方生活圏(半径20~30km)くらいをさします。

ということは、重要地は県の中心になる2,3都市で、主要地はそこから6~10kmくらい離れた市や町、一般地はの中心地から20~30km離れた場所で著名な地点ってことになります。

「基準地」「重要地」「主要地」といってもなかなかピンとこないと思うので、国土交通省のWebサイトに一覧表があったので自分の住んでる県を見ていると、実感がわきやすいと思いますよ。

各都道府県において表示される基準地・重要地・主要地一覧表

一般道路は主要幹線道路、幹線道路、補助幹線道路に分かれているんですよね。

主要幹線道路は、文字通り主要な道路なので大都市圏に行くので、案内標識に表示する地名は、原則 重要地 が書かれてて、主要地が書かれていることもあります。

幹線道路は、主要幹線道路以外の国道と地方道なので、原則 重要地 と主要地 が書かれていて、一般地が書かれていることもあります。

補助幹線道路は、一般都道府県道のことで、重要地 と主要地と一般地が書かれています。

主要幹線道路にある案内標識で「地名 〇㎞」と「方向及び距離」を表すものがありますよね。
その場合、上から遠い順になっていて、「基準地」「重要地」「主要地」の順に並んでいます。

道路標識 地名 距離

主要幹線道路、幹線道路の案内標識には、一番上に地名が並列に並んでいるものがあるんですよ。
そのときは、基本 左が「重要地」右が「主要地」になっています。
ただ、「重要地」が「主要地」より近くにある場合は、逆の左が「主要地」右が「重要地」になっています。

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案内標識に基準地のない県があるのはなぜ?

案内標識に埼玉、千葉、神奈川3県に実は基準地がないんです。
なぜかというと「東京」が広域に移動する人の目的地になってるからなんだそうです。

考えてみると、私のように地方に住んでいる人間にとって、関東エリアって「東京」って表現しますもんね。
横浜だろうと埼玉だろうと、みーんなひっくるめて「東京」。

主要幹線道路のように長距離移動の場合は、「東京」の方がイメージしやすいだろうと考えられたんだとか。
埼玉、千葉、神奈川は、さまざまな主要幹線道路の起点にもなっているので、混乱を避ける意味でも決めてないそうですよ。

道路標識の地名の距離は実際どこなの?

道路標識に「地名 〇㎞」とあった場合、その地名の実際どこを指すのでしょう?
基本、地名の「市役所や町村役場」の所在地で「正面玄関」を基準として距離が出されています。

例外として「東京 〇㎞」は、日本橋を基準としています。
江戸時代に日本橋が道路の起点で、今も日本橋に「日本国道元標」があるので目標地になったそうです。

まとめ

道路標識の地名の基準は、都市の大きさ、重要性で分けられ、一般道路の分類でも使用される地名が違っています。

案内標識に基準地のない県があるのも、混乱を避けるため。

何気なく見てましたけど、道路標識にはちゃんとルールがあるんですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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