葬儀において長寿をお祝いすることがあるってご存知ですか?
長寿とはいえ人が亡くなるわけですから、お祝いとはいうのはって思ってしまいますよね。
ただ、地域によって長寿銭だったり紅白の品物が配られてることもあります。
葬式の風習についてご紹介します。
葬儀において長寿をお祝いするってどういうことなの?
葬儀において長寿の「お祝い」というと「めでたいこと」とだと捕らえてしまうのですが、少々意味合いがちがいます。
お葬式は、あくまでお葬式です。
大切な方が亡くなったわけですから、遺族が悲しいのは当然です。
亡くなった方を基準に考えると、長生きしたことは素晴らしいことで、みんなも長寿にあやかりたいと考えたのではないでしょうか。
天寿を全うしたお祝い事ととしてとらえているのでしょう。
葬式がお祝いではなく、長寿がお祝いなのです。
身内が亡くなるのはとても悲しいことですが、人生を全うしたという雰囲気が悲しみを和ませてくれたのかもしれません。
地域によって葬式文化は異なるので、葬儀で長寿のお祝いをすると初めて聞いたらビックリしてしまいますね。
葬式でいただく長寿銭
故人が高齢で亡くなった場合に、葬式で「長寿銭」という小銭をいただく地域があります。
長寿と書いた紅白のポチ袋などに5円玉、10円玉、50円玉、100円玉を入れて配られてたり、50円玉や5円玉に紅白のリボンを付けていることもあります。
長寿銭は、長寿を全うされた故人にあやかる縁起物ですが、すぐに使ってしまってもいいですし、お守りとしてとっていおいてもいいですよ。
長寿の方の葬式で配られる紅白の品物
長寿の方の葬式で配られる紅白の品物には、タオルやお饅頭、小餅などがあります。
表書きは「天寿」と書枯れていることが多いです。
葬式の花の持ち帰り
私の住んでいる地域では、長寿の方の葬式に参列したら長寿にあやかって花の持ち帰りをする風習があります。
故人からの最後のお裾分けという意味もあるようです。
葬儀社が持ち帰り用のレジ袋を用意している場合もあるほどです。
持ち帰った後は、お墓もしくは仏壇に飾ることが多いです。
仏壇がない場合は、玄関などに飾っています。
お花を飾っている間も、亡くなった方をしのべるのではないでしょうか。
ただ、葬儀に使われたお花は縁起が悪いと考える方もいらっしゃいます。
それこそ、とらえ方ひとつ、人それぞれなんですよね。
嫌だなと思ったら持ち帰らないのが一番です。
まとめ
葬儀で長寿のお祝いというとびっくりするかもしれませんが、故人が天寿を全うしたことのお祝いと考えるといいと思います。
葬儀は、その地域に根ざした文化の代表です。
なにがよくて、なにが悪いわけでもありません。
いろいろな風習があるのだな、と受け止めて従うのがいいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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