認知症になった父親、母親の年賀状をどうしようか、
毎年悩んでいる方は多いです。
まだ本人が年賀状にそれなりの反応を示してくれ喜んでいるのなら、
親の代わりに代筆して年賀状を出すのもいいですが、
年賀状の意味すら分からなくなっている場合は、
年賀状を辞めたいと考えますよね。
認知症の親の年賀状について考えてみました。
認知症の親の年賀状を代筆するときに考えること
一番最初に考えるのは、
相手に認知症であることを伝えるか否かではないでしょうか?
85歳を過ぎると4人に一人は認知症であるとも言われています。
認知症であることを気にすることも、
ましてや恥じることでもありません。
ですから、ありのままを相手にお伝えするのも一案です。
ただし、お元気な頃からプライドが高かった方なら、
病名をかくのは控えた方がいいかもしれません。
あまりお付き合いをしていない方との年賀状なら、
認知症と書く必要もないと思います。
高齢を理由に年賀状の断りを入れるのでいいのではないでしょうか。
また、認知症で施設に入所する場合、
入所することはよほど親しい方以外は明記しなくてもいいと思います。
ここは、年賀状を出す相手の方との関係性と、
親御さんの性格に関わってくるものですね。
年賀状を代筆するときの文例
相手に親が認知症であることを伝える年賀状の例文です。
昨年は大変お世話になりました
母に高齢による認知症状が現れたため
本年をもちまして年賀状をご遠慮したいと考えております
事情を察知の上ご理解くださいますようお願い申し上げます
長い間楽しいお付き合いをしていただきありがとうございました
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
相手に親が認知症であり、施設に入所したことを伝える年賀状の例文です。
特に親しくお付き合いのあった方向けですね。
旧年中は大変お世話になりました
母は4月に介護施設に入所しました
認知症は進んでいますが穏やかな日々を過ごしております
本年を持って年末年始のご挨拶を控えさせていただきますが
悪しからずご了承のほどをお願い申し上げます
尚 母と連絡をとりたい時は○○(息子・娘)までお願いします
新しい年が皆様にとって佳き年でありますようお祈り申し上げます
認知症であることを伝えない場合の年賀状の例文です。
高齢を理由にするのが一番いいと思います。
昨年は大変お世話になりありがとうございました
母も寄る年波には勝てませず
年賀状を今年を最後にしたいと申しております
長い間楽しいお付き合いをしていただきありがとうございました
皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます
年賀状を出さないという選択
あえて年賀状を出さないという方法もあります。
年賀状を出さないでいれば、
義理で年賀状を出していた場合は
翌年から先方から年賀状が来なくなるでしょうし、
高齢の方が多いでしょうから自然と減っていくでしょう。
年賀状を出さないと、お金の節約になりますし、書く労力もありません。
正直、介護にはお金がかかります。
年賀状代を親御さんのために使いたいですよね。
ただ、年賀状を出さないと、
毎年毎年、年賀状が届き続ける可能性がありますし、
先方が「何かあったのか」と連絡をしてくる場合もあります。
その時に個別に対応してもいいですが、
面倒なら来年から年賀状を辞めることを伝えておいた方が、
結果的にはラクかもしれません。
まとめ
認知症の親の年賀状を代筆するときの注意点と、
年賀状を代筆する場合の文例をあげています。
年賀状を出さないという選択もありますが、
来年から年賀状を辞めることを伝えておいた方が、
結果的にはラクになるのではないでしょうか。
ご家族で話し合って、決めてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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