冬の入浴は危険が多いんです。
高齢の方が意識を失ったり、倒れるまではいかなくてもヒヤリとすることも。
冬の入浴の危険性と対策をご紹介します。
冬の入浴は危険がいっぱい
冬の入浴で倒れてしまうのは、
「ヒートショック」と呼ばれる温度差による症状が原因なんですね。
寒い脱衣場で服を脱いで体が急に冷えてしまったあと、
すぐに熱いお風呂に浸かってしうと、血圧が急変してしまうんですね。
すろと、失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがあります。
意識を失っておぼれてしまうこともあるんです。
暖房をしていない脱衣室は、10度以下になることもそんなに珍しくないんですね。
そこで衣服を脱ぐと、体の表面が10度程度も下がってしまうんです。
すると、寒冷刺激で血圧が急激に上がり、
血圧が上がると心筋梗塞、脳梗塞を起こすことがあるのです。
血圧が上がっているところに、
お風呂の暖かいお湯につかると血管が開いて、今度は急に下がります。
これが失神を起こす原因になるのです。
また、のぼせて意識障害がおこったり、
浴槽から立ち上がったりする時に水圧の変化で貧血になることも。
2014年に浴槽で溺死した人の9割が高齢者で、
半数が12月~2月の冬に起きています。
高齢者や、高血圧、糖尿病などの持病がある方は、
特に注意してくださいね。
ヒートショックを防ぐ入浴対策
ヒートショックを防ぐ入浴対策は、温度差をなくすことです。
いくつかのポイントをご紹介しますね。
脱衣所
暖房器具で温めておきましょう。20度以上に保つといいですよ。
浴室
高い位置に設置したシャワーから浴槽へお温をはることで、
浴室全体を温めることができますよ。
シャワーがなければ、お風呂のお湯をはってから、
蓋を開けたままにしたり、お湯をかき混ぜて湯気を立たせましょう。
浴室が温めておくと、体が冷えたからと言って、
長時間湯船につかってのぼせることを防げます。
お湯の温度を体に大きな負担がかからない41℃以下にし、
浸かる時間は10分までにしましょう。
熱い湯が好きな方も多いですが、体のためです。
41℃以下を心がけましょう。
浴室の床にスノコやマットを敷いておいたり、
シャワーで温めでおくのも手ですね。
浴室を湯気だらけにするとカビが気になるかもしれませんね。
カビは心配するほどではないと思いますが、
気になるなら最後にお風呂から出る時に冷水をさっと壁や床にかけたり、
出てからの換気するといいですよ。
湯船から出る際は急に立ち上がらず、ゆっくりと立ち上がるようにしましょう。
入浴時間
食後1時間以内や飲酒時は、消化するため血液の流れが内蔵に集まり、
血圧が下がるので、入浴を控えましょう。
また、夕方は外気温がまだ下がっていないので、
温度差が小さく入浴に適しています。
一番風呂は浴室が冷たいので、高齢者はできるだけ避けるようにしましょう。
まとめ
冬の入浴には危険が伴います。
ヒートショックを防ぐ入浴対策で、
自分の入浴習慣を見直してくださいね。
入浴の前後にはコップ1杯程度の水分を補給するといいですよ。
入浴時の事故は、持病がない方にも起こりえます。
今一度入浴方法をチェックして、
安心安全にお風呂に入ってくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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