熱中症には水分補給が大切ですが、水分はどのタイミングで摂ったらよりいいのでしょうか?
熱中症の予防には、どのような種類の飲み物がいいのか、ご紹介しますね。
熱中症にならないために水分補給するタイミング
熱中症にならないように水分補給するタイミングは、のどが渇いたと思った時は遅いです。
すでに脱水症状の始っているんですね。
熱中症予防の観点からいうと、一度にたくさんの水分を摂るより、2~3時間おきにこまめに水分を摂るほうが、体内の電解質バランスを崩さず体内に吸収されやすくなります。
起来た時、朝食時、昼食時、夕食時、入浴前、就寝前といったタイミングで、水分をとるのがいいですね。
就寝前だと、夜中にトイレに行きたくなるのでは?と考えてしまいますが、寝ている間にもコップ1杯の汗をかくので、気にしなくても大丈夫だと思います。
中には、水を飲む習慣のない方もいらっしゃいますよね。水を飲まなくても平気と思っていても、意識的に水を飲むようにしましょう。
以前、黒柳徹子さんが、水を全然飲まなかったのだけれど、お医者様から言われて飲むようにしたの、とテレビでお話しされていましたよ。
そもそも人は毎日どのくらいの水分を必要としているのでしょう?
尿として1500ミリリットル
大便として100ミリリットル
皮膚から600ミリリットル
息から400ミリリットル
計2600ミリリットルの水分を体外に排出しています。
もちろん体格差や活動量でも変わるのですが、結構な量の水が体から出ていますよね。
一日2600ミリリットルも水分とるのは大変そうだなと思うのですが、食事からも水分ってとれますよね。
食事に含まれる水分800ミリリットル
からだの代謝からできる水分が300ミリリットル
計1100ミリリットルの水分は摂れるので、
その差で1500ミリリットルの水分を補給しないとけなくなります。
1500ミリリットルの水分を、仮に
起来た時、朝食時、昼食時、夕食時、入浴前、就寝前の6回に
コップ1杯200ミリリットルの水分をとったとすると、1.2リットルですよね。
その他に、気づいたときにちょこちょこ水分を摂るようにすると、熱中症予防のための水分補給量はクリアできます。
ただし、下痢や発熱などの症状がある場合は、もう少し量を増やして水分を撮るようにしましょうね。
熱中症予防にいい飲み物
熱中症予防にはどんな飲み物がいいのか迷いますよね。
予防であれば、水でいいと思います。
水ばかりだと飽きるとか、水を飲むのが苦手という方には、ミネラル入り麦茶がおすすめ。
麦茶は、昔から体を冷やしてくれる夏の飲み物の代表ですよね。
カフェインを含まないので子どもさんでもOK。
麦茶には血液をサラサラにしてくれたり、胃の粘膜を保護してくれたりと、からだにいい効果があって、昔の人の知恵ってすごいな、って改めて思います。
カフェインを含む緑茶やコーヒーは、利尿作用があるので熱中症の予防には向きません。
スポールドリンクは大量の汗をかいたときに効果的
スポーツドリンクは、熱中症予防ではなく、汗をかいたときに効果的です。
健康な状態であれば水を飲めば十分です。
大量の汗をかくと、体内からナトリウムが出て行ってしまうので、補わなくてはいけません。
ナトリウムと一緒に糖分をとると、より水分が吸収されやすくなるのです。
スポーツドリンクの特徴は,糖分が多く塩分が少ないです。
水より水分の吸収が良い糖分が多く早い回復に効果的です。
スポーツドリンクは、軽く汗をかいた時に適しています。
経口補水液の特徴は、糖分が少なく塩分が多いです。
体液に近く水分を素早く吸収できるもので、飲む点滴とも言われます。
経口補水液は、激しい運動など大量に汗をかいたとき脱水症状になった時により効果的です。
自分で経口補水液を作るばあいは、
水 500cc 塩 1.5グラム 砂糖 15グラム
を混ぜて作ります。
もし飲みにくければ、レモン汁を入れると飲みやすくなりますよ。
レモンに入っているクエン酸効果で疲れが取れるので一石二鳥ですね。
用途に合わせて飲み物を選んで、熱中症対策をしてくださいね。
脱水症状には甘酒もおすすめ
甘酒は飲む点滴って言われますよね。
それもそのはず、ビタミンB1・2・6、葉酸、食物線維、オリゴ糖、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、ブドウ糖など栄養が豊富なんです。
脱水症状になると、水だけではなく栄養素も失われます。
甘酒は、水分と栄養素を同時にとれるすぐれものなのです。
いくら優れモノだからと言って、一気にごくごく飲まず、ちびちび飲んだ方が熱中症予防には効果的ですよ。
まとめ
熱中症にならないために水分補給するタイミングは、2~3時間おきにこまめに起来た時、朝食時、昼食時、夕食時、入浴前、就寝前といった時間を決めて飲むといいですね。
熱中症予防にいい飲み物の種類は、予防の観点からいうと、水やミネラル麦茶、大汗をかいたら、スポーツドリンク、緊急時には、経口補水液といった風に、用途に合わせて飲み物を選んでくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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