人体 NHKスペシャル 第2集 脂肪と筋肉

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2017年11月5日(日曜日)に放送の『NHKスペシャル 人体 神秘のネットワーク』第2集は「脂肪と筋肉が命を守る」です。
脂肪がつきすぎてはいけないもの、筋肉はつけばつくほどのいいイメージがありますよね。
脂肪と筋肉が命を守るって、どういうことなのでしょう。

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脂肪が脳に指令を出している

皮下脂肪や内臓脂肪には、油滴というアブラを貯める袋があります。
ここに食事で摂った糖分やアブラをエネルギー源として蓄えています。

脂肪細胞に含まれるレプチンは、「エネルギーはもう十分ですよ」と食欲を抑える働きがあります。
脂肪細胞から出た レプチンは、血液に乗って脳に向かい、本能的な欲望を司る視床下部に到着し血管から浸み出し脳の中に入っていきます。
そうすることで「脳がもう食べなくていい」という判断し食欲が抑えられます。
脂肪が出す物質は食欲のコントロールを担う者としてとても重要なもので、脂肪が脳に指令を出しているのです。

脂肪細胞は、外から細菌やウイルスが入ってきた時それを察知してやっつけろというメッセージも出します。
もしかしたら敵と戦うための見張り役をしているのかもしれないですね。

筋肉はいろいろなメッセージ物質をもっている

筋肉の細胞からミオスタチンが放出されもう筋肉をつくるなと言うメッセージを送ります。
筋肉がありすぎると、どんどんエネルギーを消費してしまいます。
筋肉はメッセージ物質を使ってエネルギーの浪費を抑えているのす。

運動した時に筋肉の細胞から出るカテプシン B という物質が、記憶を司る海馬の神経細胞を増やす働きをしたと考えられています。

筋肉は単に体を動かすための道具ではなく、多くの働きをしているのですね。

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脂肪細胞と免疫細胞の暴走

「エネルギーはもう十分ですよ」と食欲を抑える働きがあるレプチンが脂肪細胞にありますよね。
なら肥満にならないと思うのですが、シンドロームになってしまうのはなぜでしょうか?

肥満の人の頭の中の血管には溢れたアブラが漂っています。
そのアブラが邪魔をして血管の外にレプチンが出ていくことができず、脳に入って行きにくくなっていると考えられています。

脂肪細胞がアブラの粒を細菌などの敵と勘違いしてメッセージ物質を放出し始め,免疫細胞が警告受け取り戦闘態勢に入ってしまいます。
さらに免疫細胞が次々に分裂し、それぞれが敵がいるとメッセージを拡散していきます。
まさに免疫の暴走です。

暴走した免疫細胞は、血管の中に入り込みそこに溢れたアブラを発見し、異物だと思いどんどんとりこみます。
アブラはあまりにも大量なので、パンパンに膨れ上がった免疫細胞は爆発し飛び散り、それが大事な血管の壁を傷つけてしまうのです。
こうして暴走した免疫細胞は,体の様々な場所を痛めつけ心筋梗塞や脳梗塞・腎臓病・糖尿病などをする時起こしてしまうのです。

IL-6というメッセージ物質は、運動すると放出され血液に乗り全身に回ります。
メタボの人の体内で暴走している免疫細胞が受け取ると、「戦うのをやめて」と伝え免疫細胞の戦闘モードが解除し始めます。
警告メッセージも静まって、免疫の暴走がおさまります。

実はIL-6は、免疫を活性化するメッセージ物質として有名でなのですが、IL-6は状況によって働き方が変わるという報告もあり詳細な研究が続けられています。

まとめ

体のおよそ70%を占めている脂肪と筋肉はどちらも様々なメッセージ物質をもっていて、全身に送ることで私たちの健康を維持してくれる大切な臓器だとわかりました。

筋肉を動かせば命を守れるのですね。
体を動かすことが苦手なのですが、散歩からでも始めないといけないなと反省です。


橋本マナミさんの体の中の中までみられます

NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク ブルーレイB

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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