人体 NHKスペシャル 第7集  健康長寿

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2018年3月25日(日曜日)に放送の『NHKスペシャル 人体 神秘のネットワーク』第7集は「“健康長寿”究極の挑戦」です。
健康に長生きするのはみんな望むことですよね。
研究によってさなざまなことがわかってきたそうですよ。

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システムを乗っ取るがん

日本人の死因の1位はがん、2位は心臓病です。

がんが増殖する方法は、がん細胞が周りの血管に働きかけ、わざわざ近くに呼び寄せて、増殖に欠かせない酸素や栄養を血管から取り入れようとしているのです。
さらにがん細胞は、敵である免疫細胞まで手なずけてしまっています。
どうしてこんなことができるのでしょうか。

がん細胞は、エクソソームと言われるこのカプセルに癌細胞が周りの細胞を支配するために使う様々なメッセージ物質がまとめて入っていることが分かってきました。
本来臓器同士のメッセージ物質のやり取りは、私たちの健康のためのやり取りのはずでした。
その大切なネットワークを知り尽くし密かに忍び込んむのががん細胞なのです。
私たちの体のシステムを乗っ取って増殖を繰り返しているのです。

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がんへの様々な挑戦

エクソソームは体の全ての臓器から発生しています。
エクソソームの働きについてはまだ分からないことが多く、今世界中で研究が進められています。
元のメッセージ物質の解明をすることによって、新たな治療薬の開発をしようと試みられています。

体の中にある癌撃退パワーを引き出すというもの
癌が出すメッセージカプセルエクソソームを叩いて癌の転移を抑え込むもの
がん細胞が「私は癌です」と言っていることを感知して攻撃するもの

癌は転移することによって亡くなる方が多いので、癌の転移を抑える様々な研究も行われています。
他にもメッセージを標的にした画期的な治療が今開発されています。

参考 ⇒ がんの治療にエクソソームを使う研究

心臓の厄介な特徴

心筋梗塞は、瞬く間に心筋細胞の一部が死滅、一命を取り留めてもこれを元通りに戻すのは困難です.
心臓には他の臓器と異なる厄介な特徴があり治療を困難にしています。
多くの臓器は、古い細胞が新しい細胞に入れ替わりながら活動しています。
心臓はそのペースが極めて遅く、50年かけても細胞が3割しか生まれ変わらないのです。
そのため傷ついた心臓は、なかなか元通りにはならないのですね。

心臓の中にごく僅かですが細胞を再生させるメッセージ物質があることがわかりました。
しかしメッセージ物質の数が少ないため、普段はゆっくりとしたペースでしか再生する力がありません。
このメッセージ物質を人工的に増やして病気になった心臓へ投与すれば失われた細胞を急速に蘇らせることができるかもしれないという研究が行われています。
ただ、増えないものを人工的に増やそうとすると副作用として増えすぎてしまうのではないかなど、思いもかけないことが発生するかもしれませんので、安全性も注意して見ていかないといけませんね。

まとめ

がん細胞はもともと正常な細胞で、何らかの影響で遺伝子が傷ついて生まれ増殖を繰り返してします。
もともと正常なだけに、ネットワークを知り尽くして、それを逆に乗っ取って増殖を繰り返しているとは驚きです。

人間もだまっていなくて、エクソソームやいろいろなものを解明し、がんに立ち向かう戦略を練っています。
心臓病も同じですね。

健康長寿を実現するための研究、宜しくお願いします。


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NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク ブルーレイB

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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