ダイアモンド博士の”ヒトの秘密” 第4回 性と出会いのメカニズム

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密 その他の回

『第三のチンパンジー』の著者  ジャレド・ダイアモンド博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)が 進化の謎を紐解きながら人間の本質を探ります。

2018年1月26日に放送の『ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”』第4回は「性と出会いのメカニズム」です。

スポンサーリンク

自然淘汰と性淘汰

チャールズ・ダーウィンが提唱した理論に、自然淘汰・性淘汰があります。
自然淘汰とは、全ての生物は自然環境に適応するように変化すること。健康でたくましい種が残っていく。

性淘汰とは、異性の体の形や行動にひかれてパートナーになり、子孫を残す家にその形や行動が定着する進化のこと。異性の好みで決まる。

性淘汰で異性を惹きつける特徴には3つ考えられます。
1.自然淘汰で有利な特徴が好まれる説
  自然界で有利な特徴が生き残る能力が高いと考えられ異性を惹き付けます。
2.自然淘汰と全く関係ないという説
  生き残る能力と関係のない特徴が異性を惹き付けることもあります。
3.ハンディキャップ理論という説 
  自然淘汰に不利な特徴が性淘汰で好まれることもあります。

スポンサードリンク

動物のパートナー選び

動物のパートナー選び

クジャクのオスの飾り羽は、異性を惹きつける性淘汰の意味では有利です。
しかし、自然淘汰では敵に見つかってしまうかもしれません。
とはいえ、大きな飾り羽のクジャクが生き残っているのも事実です。
自然界では不利でも、大きな羽が異性を惹き付けているのです。
逆にいうと、あんなに目立つ羽があるのにちゃんと生きている。
ということは、彼はタフで強い遺伝子を持っているに違いないと考えているのでしょう。

生物は独自の形によって異性との出会いを演出しています。
自然界が様々な色彩と形に満ちているのは、性淘汰の結果かもしれません。

ヒトの恋人選び

ヒトの恋人選び

理想的には、一番優れた遺伝子を持ったい方を選ぶのが最高です。
しかし、パートナーがどんな遺伝子を持っているかがわからないので推察するしかありません。

結婚して10年以上の夫婦200組を調べた調査があるのですが、とてもよく似ているということがわかりました。
それはスリムで背が高いということではなく、中指が長いとか耳たぶの大きさなどです。
普段はあまり気にしていないけれども、求めてるイメージがあるようです。

自分に似ている人が好きという場合には、自分とは反対の性の親や兄弟に似ているからという場合が多いそうです.
成長するに従って父親・母親・兄弟の面影が呼び起こされ、そのイメージを一生追い求めるのです。
好きなタイプは自分に似ているけれども近すぎない。
私たちも動物と同様性淘汰を受け継いでるのかもしれません。

人種の起源

人種の分類は今でも色々意見が分かれます。
私たちの祖先ホモサピエンスは6万年前家アフリカを出て世界各地散らばって行きました。
そしてそれぞれの土地に適応するように進化しました。

なぜ地域によって人々の姿が違うのかは生物学上の謎です。

肌の色は自然淘汰で決まってきます。

アフリカ屋赤道近くの人は黒い肌をしています。
黒い肌は太陽光を塞いで肌を守るという自然淘汰の面からも言えます。
黒い肌は皮膚がんを防ぐこともできます。

緯度の高い地域では色白になる傾向が高いです。
スウェーデンなど緯度の高い地域では、光を透過させる白い肌のおかげでビタミン D を体内で作りクル病を防ぐことができます。

ただし例外として、オーストラリアの先住民族であるタスマニア島のタスマニア人は南極のそばですが黒い肌をしていました。
もう一つは南米アマゾンの先住民は、大変暑く皮膚がんになる可能性も高いのですが比較的色白です。
そして彼らは13000年もの間何の問題もなくこの家で生きてきたのです。
自然淘汰だけでは全ての人種の特徴を説明できないのです。

目の色・髪の色は、自然淘汰の理論では説明できないので創始者効果が当てはまるかもしれません。

創始者効果とは、大きな集団から人々が小さな島だのに移住し何世代もの長い間離れて過ごしている間に起きる現象です。
移住した人々の中に全くの偶然によって珍しい遺伝子、たとえば大きな耳の遺伝子を持った人がいたとします。
その後移住先の人口が増えた時大きな耳が支配的に広がることがあります。
自分と似た異性を選ぶ性淘汰もこれを後押しすることがあると思います。

人種の起源はとても繊細な問題で細心の注意を払って取り組む必要があります。
世界の人種は、肌の色に関しては自然淘汰と関係がありますが、創始者効果や性淘汰も関係しているといえます。

まとめ

クジャクのオスの飾り羽は、美意識だけかと思っていましたが、生きるのが大変なのに生き残っておる生命力の強さも表現しているとは気づきませんでした。

長く続く夫婦は似ているそうですが、どうなんでしょうね。
あまりに違うと、一緒にいると辛そうですから、やはりどこか似ているのかなぁ。

世界の人種は、肌の色に関しては自然淘汰と関係があり、創始者効果や性淘汰も関係しているのですね。
そういえば、フロリダ州キーウェストに住むネコさんは6本指の子が多いそうです。
島なので、創始者効果なのかな?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コメント