ダイアモンド博士の”ヒトの秘密” 第3回 芸術のジョーシキを疑え

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密 その他の回

『第三のチンパンジー』の著者  ジャレド・ダイアモンド博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)が 進化の謎を紐解きながら人間の本質を探ります。

2018年1月19日に放送の『ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”』第3回は「芸術(アート)のジョーシキを疑え」です。

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アートの定義は曖昧

ヒトは自分たちが作り出したアートのは進化の象徴だと考えています。
私たち人間は500万年前は動物と同じようにアートを持っていませんでした。
ヒトは何を求めてアートを作るようになったのでしょうか。

実はアートの定義は曖昧なのです。
今回は、ダイアモンド博士の意見をもとに考えていきます。

ダイアモンド博士のアートの定義
アートには生きていくために必要な機能がない
アートは感情を刺激し美的欲求を満たす
遺伝ではなくアートは生まれてから習得するものである
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野生動物のアート

アマミホシゾラフグのオスは、ヒレだけを使って美しいアートを作り上げます。
大きくて綺麗なサークルを作ることができるオスは、いい遺伝子を持っているに違いないので一緒に強い子供を作りたいとメスは考えるのです。

アマミホシゾラフグ

奄美大島・ミステリーサークルを作るアマミホシゾラフグ

アオアズマヤドリのオスが作る森の小枝でできた精巧な東屋は、住むわけではなくメスを惹きつける精巧なアートです。
メスは青色使いを飾り立てるオスは、優秀な雄だと判断するようです。

アオアズマヤドリ

Bowerbird builds its bower in Lamington National Park

どちらの野生動物も、アートらしきものを作る場合は明確な役割と目的を持っています。

ヒトの初期のアート

アフリカで30万年前の石器が発見されました。
ほとんどが持ちやすく使いやすい石斧なのですが、1000個に1個くらいの割合で両端が薄く鋭利になっていて、左右対称の綺麗な石斧があります。
正直、これは実用的ではありません。

実用的な石斧は簡単に作れます。
この左右対称の綺麗な石斧は手間がかかる上、実用的ではありません。
仮に石斧を作ったのが男性なら、この石斧を作れる人は才能がある優れた遺伝子を持っているに違いないと思われたのはないでしょうか。

アートは、美しいという感覚を提供するだけではなく、生きることに役立つ機能を果たすということです。
言語と同じようにヒトのアートも最初はわかりやすい目的のものに始まり、次第にその機能を超え崇高なアートとなったのです。

まとめ

野生の動物のアートもとても美しいですね。
オスがメスを惹き付けるため作っているのです。

ヒトの初期のアートも、同じように異性を惹き付けるためだったのかもしれません。
最初は生きることに役立つ機能を果たすものだったようですね。
センスがいい人は今でもモテますので、アートの能力はいろんな意味で大事だなぁって思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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