ダイアモンド博士の”ヒトの秘密” 第2回 動物のコトバ、ヒトの言語

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”

ダイアモンド博士の”ヒトの秘密 その他の回

『第三のチンパンジー』の著者  ジャレド・ダイアモンド博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)が 進化の謎を紐解きながら人間の本質を探ります。

2018年1月12日に放送の『ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”』第2回は「動物のコトバ、ヒトの言語」です。

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動物にも言語はあるのか

人は進化の過程で言語を手に入れました
最初は鳴き声、次はコトバ、言語、複雑な言語という風に進化し高度な文明を築きました。
私たちには膨大なボキャブラリーがあり、文法があります。
文法があれば同じ単語を組み合わせて違う意味が持つことができるのです。

ベルベットモンキーは、天敵が現れると鳴き声を変えて仲間に知らせると言われています.
わしがいる時の声と蛇がいる時の声が違います。
そして点滴それぞれに対し発した声に対して、木に登るなど的確な行動をしていたのです。
また、他の群れを騙したり操ろうとする時にも声を発します。
状況に応じて単語を使い分けることができるのです。

プレーリードッグも同様に使い分けていますが、それらの動物のやり取りには文法がありません。

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ヒトの言語はどう発達してきたのか

ヒトの言語

ヒトはそれぞれの単位で言語をもっていました。

ただ、それぞれの言葉使っていたのでは、商人は物の売り買いができません。
どうしても共通の言葉が必要で、ピジン語がつくられました。

スレノルスクは、19世紀の末ロシア人の漁師とノルウェー人殿の商人との間で使われてました。
ロシア語とノルウェー語の300語ほどの単語を組み合わせて意思疎通を図っていたと言われています。
ピジン語は語順が決まっていなく、どんな語順でも同じ意味です。

ピジン語で満足しなかった子供達世代が、自分たちの思いを精一杯表現したいとクレオール語を作りました。

クレオール語はピジン語を使っていた世界各地で自然発生的に生まれました。

子供たちの世代によって作られたクレオール語は互いに文法が非常によく似ています。
このことはクレオール語は、人の脳に備わった遺伝的なプログラムから作成されたことを示唆しています.
代名詞や副詞も、私たちの遺伝子のプログラムに由来する可能性があるのです。
この能力こそが人の複雑な言語の成立を支えているのではないかと考えています

トクノーム・チョムスキーの提唱する人は生まれながらにしてあらゆる言語に適用可能な文法を持つという「普遍文法」の考え方によります。

消えゆく豊かな言語

現在地球上で7000の言語が話されています。
言語は民族や文化の要のような存在です。
言語を失うと文化そのものがバラバラになってしまうのです。

就職に関わらない言語は、消滅してきています。
年老いた先住民の間だけで使われ次の世代に伝わっていないのです。
この調子で行くと50年後には6800の言語は失われてしまうだろうと考えられています。

デンマークのフェロー諸島は人口が4万人ぐらいですがフェロー語は島の公用語として使われています。
政府がしっかりサポートすれば言語は残るのです。

まとめ

私たちの初期の言語は、名詞だけだったと考えられます。
次に、ピジン語のように形容詞や副詞も使われるようになりました。
そして、クレオール語のように 単語の順番が任意で、代名詞などが加わった複雑な言語が登場します。
最後に今私たちが使っている言語に行き着きます。

言語を失うと、文化そのものがなくなってしまうと考えると、日本語も大切にしていかないといけないですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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