「お薬手帳を持ってきたら安くなるんですけどね」と病院にかかった家族が薬局から言われたと言いました。
あれ?お薬手帳を持っていくと少し高くなるんじゃなかったっけ?と思って調べてみました。
どうやら規定が変わっていたようです。
お薬手帳を出すと安くなる
2018年4月の改定で調剤報酬の内容や点数が大きく見直されていました。
薬局ごとに求められている調剤基本料が見直されたそうです。
個人薬局で患者さんが原則6ヶ月以内に再び処方箋を持参した場合「薬剤服用歴管理指導料」が530円から410円になります。
3割負担だと160円から120円になりお薬手帳を出すと40円ほど安くなります。
「薬局ごと」といわれても、薬局に種類があるということも知りませんでした。
そもそも薬局の種類ってどういうものなんでしょうか。
個人薬局とは
薬局は、大きく分けて3タイプあります。
街中にある小さな個人経営の薬局。
大きな病院の前にある大きな薬局やチェーン店の薬局(門前薬局)。
病院の中にある薬局(門内薬局)
自分が行った薬局はどのタイプの薬局なのでしょうか?
調剤明細書などに書かれている調剤技術料のところに「調剤基本料1」と書かれていると、街中などにある小さな個人営業の薬局ということになります。
個人薬局であっても6ヶ月以内に処方箋を持参していなければ元々の530円(3割負担の場合160円)となります。
たまにしか行かない方はどちらでもいいのかもしれませんが、定期的に病院を利用される方はおくすり手帳を持って行った方が安くなりますよね。
大きな病院の前にある大きな薬局やチェーン店の薬局は、お薬手帳を持って行ってもいなくても、530円(3割負担の場合160円)となります。
個人薬局は、地域密着の薬屋さんという面があって「かかりつけ薬局」になるためにはコストがかかるので国から評価されているという面があるようです。
逆に大きな病院の前にある大きな薬局やチェーン店の薬局は、たくさん利用者がいるので、効率的な経営が可能だろうと思われたようです。
ちなみに、医療機関の近くにあって、「受付回数が月2000回を超えて、最も多い医療機関の処方せんの受付回数が90%を超えた場合」、「受付回数が月4000回を超えて、最も多い医療機関の処方せんの受付回数が70%超えた場合」といった薬局を大きな薬局というそうですよ。
お薬手帳を持っていくと高くなると思った理由
2014年の改定で おくすり手帳を巡る調剤報酬が見直されて調剤服用歴管理指導料が2段階に分類されたんですね。
この時おくすり手帳を必要とするした人よりも必要としなかった人の方が金額が安く、窓口で支払う時3割負担の場合30円安くなるという現象が起こっていたんです。
私もこの知識を持っていたもので「おくすり手帳を出すと高くなるんだな」って思っていたんです。
規定って変わるものなのですね。
ちゃんとチェックしておかなきゃいけないんだなあと反省しました 。
まとめ
個人薬局で患者さんが原則6ヶ月以内に再び処方箋を持参した場合「薬剤服用歴管理指導料」が40円ほど安くなります。
お薬手帳は、経済面だけでなく、今使っている薬の使用状況と飲み合わせを確認したり、安心して薬を使うために大事なものです。
病院を受診する際には、必ずお薬手帳を持っていくようにしましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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