お盆にお供え花としてほおずきをまつることがありますよね。
なぜ、お盆にほおずきをお供えするのでしょうか。
ほおずきをお盆にお供えする意味を知って、お盆にほおずきの飾り方やお盆が終わった後の片付け方までご紹介します。
お盆にほおずきを飾る意味
ほおずきは漢字で書くと「鬼灯」と書きます。
ほうずきという方もいらっしゃいますが、ほおずきが正解です。
「鬼」という字からちょっと怖いように思えますが、亡くなった人の霊、と言うような意味がありますし、盆提灯にも似ていることから「鬼灯」と書くようです。
亡くなられた方には体というものがないので、ほおずきや提灯などの中が空洞になっているものに宿ってお盆を過ごされると言われています。
ほおずきをお盆の仏壇や棚の飾りにすることで、帰ってくる目印になるのです。
その他に、ほおずきが全盛期を迎えるのがお盆時期であったこと、作物の収穫量が少なくお供え物も揃えることが難しいころには、ほおずきの橙色が盆棚を賑やかにしてくれたこともあったそうですよ。
お盆のほおずきの飾り方
お盆のほおずきの飾り方は、盆棚を囲むように吊るしたり、全面だけに吊るします。
造花 仏花 笹竹とほおずきの盆棚飾り
九州の北部地域では、ほおずきタワー(塔)といって、初盆に贈るアレンジメントがあります。
水をやる必要がありませんし、暑い夏でもきれいなままで飾れますよ。
そこまでしなくても、仏壇にお供えする果物と一緒にほおずきをお供えしてもいいですし、お花と一緒でもいいと思いますよ。
お盆に飾ったほおずきの片付け方
お盆にお供えしたほおずき。
片付けてしまうにはまだまだ色もきれいですし、どうにか残せないかと思いますよね。
ドライフラワーと網ほおずきの作り方を説明しますね。
ほおずきのドライフラワー作り方
ほおずきはレンジやシリカゲルを使うことなしに、自然乾燥させるだけでドライフラワーになります。
葉っぱを取り、茎の部分から半日陰の通風のあるところで、1週間くらいぶら下げておくだけです。
橙色のほおずきも緑色のほおずきも同様で一年くらいはもちます。
網ほおずきの作り方
ほおずきが生のうちにほおずきの全てが水につかる容器を準備し、ほおずきと水をいれる、これだけです。
常温で2ヶ月くらいおいておくと、表面の皮が腐って繊維だけの状態になるので、丁寧に水洗いをします。
中の赤い実が腐ってしまったり壊れてしまった場合は、
取り出して赤い布で赤い実を作って張りつける方法や、ビー玉などをいれて飾る方法もあります。
参考 ⇒ 私のほおずきのドライフラワーと透かしほおずきの作り方と失敗例
その他の処分方法としては、
昔は川に流すこともできましたが、現代は環境保護の面からも難しいですよね。
お寺でお焚き上げをしてくださるなら、していただくか、後はゴミに出すしかないですね。
そのままゴミに出すのが気が引けるなら、白い紙に包んで出せばいいですよ。
まとめ
お盆にほおずきをお供えする意味は、御先祖様がほおずきを帰ってくる目印にしているからなんですね。
ほおずきはお盆棚に吊るしたり、ほおずきタワーのような飾り方があります。
お盆が過ぎた後のほおずきの片付け方には、ドライフラワーにしたり、網ほおずきにすることもできますが、最終的には白い紙に包んでゴミに出します。
亡くなった友人がほおずきが大好きで、お仏壇にお供えしていました。
ほおずきをみるたび、友人を思い出し忍んでいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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