『第三のチンパンジー』の著者 ジャレド・ダイアモンド博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授)が 進化の謎を紐解きながら人間の本質を探ります。
2018年3月2日に放送の『ダイアモンド博士の”ヒトの秘密”』第9回は「地球外生命体(エイリアン)も進化する?」です。
地球外生命体(エイリアン)は存在する?
これまで多くの人が、地球外生命体が存在すると主張してきました。
天文学者たちも宇宙から届く電波を探すなどの方法で試行錯誤を繰り返してきましたが、決定的な証拠はまだ見つかっていません。
宇宙は古くから人々の心をとらえてきました。
1950年代に始まったハワード・E・タテル電波望遠鏡(ウエストバージニア州)が生命体の活動の手がかりを探そうと宇宙を飛び交う電波を分析する試みました。
30年ほど前から天文学者たちは生命体の痕跡を探すのではなく、生命体が生まれ生息できる環境を太陽系の外で探すようになりました。
ケプラー探査機に搭載されているケプラー宇宙望遠鏡は、これまでに4000を超える惑星を発見しました。
生命体の存在が証明された惑星は地球以外にはまだありません。
可能性としては科学者たちはケプラー宇宙望遠鏡によって発見された4000の惑星のうち20個ぐらいには生命体が存在できる環境が整っているハビタブルプラネットだと考えています。
ハビタブルプラネットで生命が生まれる?
ハビタブルプラネットとは、生命が存在できる環境が整った惑星で、地球と似た環境の星です。
生命体が存在するためには、惑星がガスではなく岩や硬いものでできていなければいけません。
程よい温度で水が液体の状態をキープできることも大切です。
放射線に被曝しないよう恒星から少し離れていることも大切です。
ハビタブルプラネットの条件で最も大切なのは水の存在です。
太古の地球を参考に行われたーリーミラー実験では、必要な条件さえ整えば生命体の構成要素が生まれる可能性があることが示されました。
未知との遭遇はある?
なぜ私たちは未だにエイリアンと出会っていないのでしょうか。
博士の考えでは、星と星の間があまりに離れていて宇宙船がたどり着くには時間がかかりすぎるという点です。
地球は遠すぎるということですね。
もしも知的生命体がいれば地球に立ち寄ると私たちは思い込んでいますが、この広い宇宙には他にもたくさんの星があるのでエイリアンが真っ先に地球に来るとは限りません。
地球上に知的生命体が誕生すると進化してどんどん突き進んでしまいます。
高度な文明は長続きしないのです。
地球ができて45億年,生命が誕生して35億年、1901年にようやくラジオ信号の発信にこぎつけました。
その結果初めて宇宙になにかを発信できるようになったのです。
遠距離の無線通信に成功した1901年から、核戦争や環境破壊によって博士は2050年までに人の文明が崩壊するのではないかと考えているのです。
つまりヒトが地球外生命体と交流できるのは、1901年から2050年までのわずか149年しかないのです。
宇宙の他の生命体でも文明は崩壊すると仮定するなら、私たちが地球外生命体と出会えるチャンスは限りなく少ないのです。
つまり知的生命体はわずか149年の間に宇宙船を飛ばす技術を確立しないと、他のエイリアンと会うことができないことなのです。
まとめ
エイリアンをまだ見たことがないので、一度見てみたいものです。
博士の言うように一つの生命体が宇宙船で旅するくらいの文明を維持できるのが150年しかないのなら、地球45億年の歴史と共に考えると出会うのは難しそうですね。
でも、もしかしたら会えるかも、って思ってしまうんですよね。
地球外生命体がやってきたとき私たちは、楽観的にいられるのか、悲観的になるのでしょうか。
お友達になれたらいいな、というのはお気楽ですかね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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