熱中症は湿度が高いと危険!家庭でできる熱中症対策

熱中症 湿度 危険

熱中症は湿度が高いと危険です。
環境省の「暑さ指数」は気温よりも湿度の方が7倍、熱中症のリスクについて影響を与えています。
それくらい日本の暑さは湿度が重要なんです。
なぜ熱中症は湿度が高いと危険なのでしょうか。
熱中症は汗を拭く方がいいのか、拭かないほうがいいのでしょうか?
家庭でできる熱中症対策をご紹介します。

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熱中症は湿度が高いと危険

熱中症は湿度が高いと危険な理由は、汗をかけないから。

体温調節に必要なのは汗です。
汗で体温を下げる仕組みは、通常時は汗が蒸発する時に体の熱が空気中に発散されます。
湿度が高い時は汗が蒸発しにくく、体の熱が空気中に発散できません。
よって、体温が下がりにくく、熱中症につながるのです。

湿度が高いと負の連鎖が起きてきます。

湿度が高いと、汗が蒸発しません。
汗が蒸発しないと体温が下がりません。
脳から体温を下げるという指令が来ます。
さらに汗をかきます。
だけど汗は蒸発しません。
汗が蒸発しないと体温が下がりません。

と負の連鎖が起きてしまうのです。

どんどん汗をかいても体温が下がらないということは、
体の中の水分そのものがなくなってくるということ。
水分がなくなると血液の循環が悪くなってしまいます。
体の中の熱を体の表面に出せなくなります。
さらに熱が上がって体調を崩してしまいます。
熱中症になります。

汗をかいても体温が下がらないと脱水状態になるんですね。、
だから水分補給ととても大切なのです。

体温が下がらないと、深部体温が上がります。
深部体温とは、体の臓器の温度を指します。
深部体温が上がると臓器の機能が低下して熱中症になってしまいます。

深部体温を下げるには、通常は末端の血管を広げて血液を外気で冷やします。
冷えた血液がいろんな内臓に行って内臓を冷やします。

しかし、体の水分が減っていると血流が悪くなり、血液を十分に冷やせなくなります。
血液を冷やせていないので、内臓が冷やせません。
深部体温が上がり熱中症となってしまいます。
水分補給が大切なのです。

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熱中症は汗を拭く方がいい?拭かないほうがいい?

熱中症で汗をかいていたら汗を乾いたタオルでしっかりふくほうがいいと思いますよね。
私もずっとそうしていました。

熱中症 汗を拭く

ところが、 熱中症対策では汗を完全に拭き取ることは NG です。
理由は、汗が蒸発する時に体温が下がるため。

とはいっても、汗でびしょびしょなのは決して見栄えのいいものでもありませんし、
自分自身も気持ちが悪いですよね。

ではどのように汗を拭いたらいいのでしょうか?
良い汗の拭き方は、汗を少し残すように軽くとんとんと叩くように拭くのがベスト。
女性の方ならお化粧が取れないように、顔に書いて汗をトントンと拭きますよね。
そのような感じで体も拭くといいですよ。

一番いいのは、濡れタオルで拭くことです。
濡れタオルで拭いた後は、体の表面に水分が残るので汗のように体温を下げる効果があります。
汗取りシートも同じ効果がありますよ。

ちなみに、ぽたぽた落ちる汗は無効発汗 といって気化に全く影響していません。
水分が体の外に出て行くだけで、いい汗ではありません。

私は熱中症になりやすいのですが、汗をかかないというか、かきづらいんですよね。
汗をかかないのは、暑さに慣れていないとか汗腺の諸熱循環環がうまくできていないからなんです。

汗はかきづらい人は、濡れタオルなどで体を濡らすというのがひとつの方法です。
タオルでついた水分が、汗の代わりとなって気化熱となり体の熱をとってくれます。

また、冷たい空気を吸うという方法もあります
冷たい空気を吸うことによって、肺に空気冷たい空気が入ります。
肺に全ての血液が回っていますので、肺が冷たい空気に触れることによって、血液が冷やされます。
大きな効果は望めないかもしれませんが、熱中症になりやすい方は、試してみる価値があると思います。

家庭でできる熱中症対策

24度以下だと血管が収縮して血流が悪くなり体の熱を外に逃がしにくくなるので、エアコンは冷やしすぎに注意しましょう。

家庭 熱中症 対策
直接冷風を当てるとその部分の血管が収縮してしまって血流が悪くなり、熱をあまり出せなくなるので避けたほうがいいです。
もちろん、外から帰ってきて体が暑いとき、すぐはギンギンに冷やしたほうがいいですね...

手のひらには血流が多いので、熱を奪う効果が高い水に手のひらをつけると体中の血液を冷やす効果があります。
手のひらを水道水程度の水温の水に5分程度つけるといいですね。
私は水で濡らしたタオルをビニール袋にいれて凍らせて、ビニール袋の上から手で触る方法をとっています。
この方法なら手が濡れることがないし、洗面器など水をいれるものを置く場所がなくても可能です。

水につけて絞ったタオルを首に巻きましょう。
首に通る太い血管を冷やすと血液が冷え、体温低下につながります。
特に前頸静脈は皮膚の表面を通っているので、冷やすと効果的です。

日焼けを防ぐことも大切です。
日焼けをすると熱を吸収しやすくなります。
体内の温度が上がり、体温調節ができなくなるので熱中症になってしまいます。
水を含ませて気化熱効果で熱を放出するアームカバーもでていますので、上手に利用して夏を乗り切りたいですね。

ミニ扇風機は使い方を間違えると熱風が!

ミニ扇風機 熱風

ミニ扇風機は人気がありますよね。
首筋に向かって風を送っている人が多いですが、ベビーカーに取り付けて赤ちゃんに風を送っている方もいらっしゃいます。

ミニ扇風機の風が当たって涼しいのですが、気温が35度以上の時は要注意です!
そもそもどうしてミニ扇風機の風が当たる涼しいのかというと、体の表面にある汗が蒸発するときの気化熱が、熱を奪ってくれるからなんです。

ただ、気温が35度以上のような体温に近い猛暑の中でミニ扇風機を使うと、体の熱を奪う前に汗はすぐに乾いてしまいます。
すると熱がなかなか逃げてくれず、体温が上昇して、脱水症状を起こす危険性があるのです。
ミニ扇風機の風が涼しい風と思っていても、実際はドライヤーの熱風を浴びているのと同じ状況なんです。
風イコール涼しいと思ってしまいがちで、まさか熱風になっているなんて気が付きにくいですよね。
猛暑の時はミニ扇風機を使うのは気を付けましょう。

気温が35度以上のような猛暑の時は、霧吹きやぬれタオルで体をぬらしてからミニ扇風機と一緒に使うと効果的ですよ。

まとめ

熱中症は湿度が高いと危険なのは、湿度が高い時は汗が蒸発しにくく、体の熱が空気中に発散できなくなるからです。
汗をかいても体温が下がらない体の中の水分そのものがなくなってしまいます。
しっかり水分補給しましょう。

熱中症は汗を拭くときは、濡れタオルで拭くと効果的です。
エアコンで冷やしすぎない、手のひらを水につける、濡れタオルを首に巻くなど家庭でできる熱中症対策熱中症を予防してくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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